Blog

期間限定ブログ

2008年3月21日 Creatorsトーク

スポーツイベントや映画の公開、コンサートなどに合わせて、選手やアーティスト、関係者の期間限定ブログというものがありますよね。
カウントダウンへ向けて気分を盛り上げる、Webを使ったキャンペーンの1つ。
当事者のライブな行動、心理状況を見て取れて、緊張感を共有できるのが、自分もスタッフの1人になった気分になれます。
うまくいけばねぇ...。

ちょっと否定的な言葉になってしまったのは、
うまくいってるものに、あまり出会わないからです。
すでに個人ブログを活用している方は、期間限定ブログの対象にはならず、
自分のブログに書きますよね。
企画として期間限定でブログを設置して、その期間だけなにか書く。
ブログを書き慣れてないと、いや慣れてても、
書いてる余裕のない状況だったりもして、
期待したような盛り上がりがないんですよね。
プロモーションであれば、1日にいくつものインタビューをこなす方が、
長期間モノを書く義務を課す期間限定ブログより効率的なのでは?

実際に書いているのは誰か、にもよりますが、
本人でなく、近くにいるライターさんがレポートしてくれた方が
「書きどころ」を心得ていて、「ライブ」感も出せると思いました。

月替わりで期間限定ブログを展開している、読売新聞「yorimo」にある<今月のひと>というコンテンツ。
雑誌のリレーコラムやインタビューのように、ある人物の1か月を、ブログという手法でクローズアップしています。

そのコンテンツで2006年7月に登場したのは、ジブリの鈴木敏夫さん。
ちょっと前にも鈴木さんのネタを書きましたが、ファンなのでお許しを(笑)
ここで鈴木さんは、ヨリモ編集デスクの依田さんとメール交換した内容を、ブログにアップしていました。公開書簡ですね。
個人ブログの場合は、友人へ向けたり、自分のためだったりする書く対象が、オフィシャルなサイトの1コンテンツだった場合、読者層が区分されている雑誌と違って、誰に向けて書いていいか掴みにくいものですよね。(ある意味この〈id-br〉ブログもそうです)

ですから、メールのやりとりという手法はアリだなぁと思いました。。
とはいっても、鈴木さん、最後になって「いったい、だれがこのブログを読んでくれたのだろう。」という疑問を発しています。
それに対して依田さんは「不特定多数に開かれながら、結局、一人に向けて書いている。一人に伝えるということは、みんなに伝えるということに通じる...」というようなことを返しています。

いったいだれが?という疑問は、ブログに限らず、ラジオでも
いやテレビでも、目の前に観客がいないプログラムでは感じるはず。
リアクションがなければ、マイクやカメラに向かって語りかけるしかないですよね。

アクセス数やコメント、TBの数で見えない読者の存在をちゃんと意識できてても、継続するモチベーションを維持するのは大変です。
ショーコタンのように、勢いがつくと日に20回以上更新なんて、
できるものじゃあありません!

それでも、期間限定ブログの成功例って?
個人的にぽんっと思い浮かんだのが↓これです。
「FUJI ROCK LOVE! BLOG」は、音楽ライター3人と参加ブロガーの総勢32名がフジロックへの思いを綴りまくり、すごいライブ感でてました!
仕事、じゃなくて、熱い想いなのかな、やっぱ。

written by Hidden:アイデアビューロー・Webチームのアートディレクター。

コメント

コメントを書く

コメントをどうぞ

トラックバック(0)

トラックバックURL http://www.ariz.jp/blog/ariz_tb.cgi/218