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Smartに、粋に

2009年4月25日 Creatorsトーク

年齢を重ねていくと、こだわりをもって生きていくのが、だんだんとめんどくさくなってきます(笑)

リアルな世界はめんどくさいことだらけなので、対処するパワーを局所に集中させ、優先順位をつけ、エネルギーの最適化を自己防衛的に行っているんですよね。
当然、パワーを集中させるのは<お仕事>。
自分はアートディレクターなので、仕事上では<美意識>にこだわっているのですが、 それ以外の部分については、いつのまにかずいぶんとこだわりを捨ててきているのに、驚くことがあります。それじゃあ、いかん!
細かいことはもういいとして、自分という人間が持ち続けたいと考えている信条のようなもの、をあらためて考えてみました。
そこで出てきたのが「Smartに、粋に」。

やはりカッコよく生きたいという願望があるのです。
細かい部分でヘマやトホホなことをしでかしていても、です。
カッコいい大人の男ってどんなだろ?
ここ数年、そのあたりの疑問をターゲットにした雑誌もいくつか出ましたよね。
見かけのファッションはともかく、ライフスタイルをどう自己コントロールしていくか、といった観点が、若者向け雑誌とは違うところかなとは思います。

docomoのCMで、堤さんが(自分と同年代なので親近感があります)仕事でくたくたなのに、「全然大丈夫です!」を口癖のようにしているというものがありました。
また「文句を言わず、淡々と仕事をこなしていく男がカッコいい」というニュアンスの広告コピーが、妙に琴線に触れました。うん、たしかに、自分もそう思う。
あらためて今思うまでもなく、ずいぶん前から、若い頃にイメージしていた大人の男と、現実の今の自分とのギャップを埋めるために、理想の大人の男像をそのあたりに求めていたよな、と。
何事もSmartにやってのけるように見られたい。実はものすごい苦労の上であっても。
その価値観って、江戸時代の「粋」に通じるものだと勝手に思っていたりします。
以前このブログに書いた「江戸しぐさ」の心意気だったりもします。
話が急に飛躍してしまっていると思われるかもですが、個人的な話だけど、自分には江戸の火消し、鳶の血が流れていると30歳過ぎてから知ったことと、少なからず関係があります。

さて。
とはいいましても、今の自分が「Smartで粋か?」と問われれば、黙ってその場を立ち去ってしまうしかないでしょう(笑)あくまで信条ですから!
いくつもこだわりを持って生きていくのはしんどいので、これ、と決めたシンプルなこだわりを捨てないようにしたい、と思ってるわけです。

written by TZK:アイデアビューロー・Webチームのアートディレクター。

コメント

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  1. 01

    Posted by kirin 2009年5月 7日 02:52

    私もTZKさんほどではないかも知れませんが、
    それなりに「コダワリ」とともに生きて来ました。
    そう「スマート」に。出来れば「カッコ良く」です。
    大人になってからの人生の殆どを仕事に費やし、
    いかに人間関係をスマートに快適にやっていくかがテーマでした。

    しかし、スマートさに拘れば拘るほど、
    自分の感情を理性で押さえ込み、気がつくと、
    いつの間にか自分の感情に鈍感になっていました。
    これって、かなり危険ですよね・・・。

    最近「スマート」であろうと拘り無理すること自体が、
    そもそも「スマート」ではないような気がして来たんです。
    これからはナチュラルに生きて行きたいです。

  2. 02

    Posted by hanaoka 2009年5月20日 01:27

    TZKさま、はじめまして。

    わたくしは数年前に、検索エンジンで「畠山直哉」を検索し、偶然TZKさんのサイトに行き着いた者です。以来、たま〜にWebサイト作りの参考にさせて頂くため、手塚さんのサイトを拝見させていただいておりました。

    2007年前後の「うつ」は大変でしたでしょう?
    私もパキシルを飲んだことがありますから、分かります。
    人間もしょせん、動物のひとつですから、身体と脳の声に、耳を傾けるようにして暮らしたほうがよろしいかと思います。ちなみに「身体と頭脳」は対立概念でなく、「身体=頭脳」か、「身体<頭脳」みたいです。私にもよく分かりませんが(笑)

    私は現在、47歳、女性です。希望では100歳まで生きるつもりです、本気で。
    そのつもりで地道ぃ〜に、運動をしたりしています。(運動は、地味な作業ですよね?)

    TZKさまも、素敵な伴侶、同僚もいらっしゃるようですから、どうぞお元気で。

    初めてのコメントで、失礼な事を書いておりましたら、ごめんなさい。
    気が向いたら、たま〜にブログにコメントさせていただきます。
    どうぞ、よろしくお願いいたします。

  3. 03

    Posted by TZK 2009年5月31日 22:11

    コメントは投稿されてすぐ読ませていただいてました。
    なかなかお返事できず、すみませんでした!

    kirinさん>>

    「スマートに生きる」って、僕にとっては大人の目標。
    20代、30代半ばまでは、ほとんど意識していませんでした。
    たしかに「スマートに生きる」ことにこだわることは、
    無理してしまうこともあって、「これって矛盾してね?」と思うこともあります。
    でもありがたいことに、年々「素の自分」をラクに出せるような世の中にはなってきているので、自分を取り巻く環境の中、自分のキャラクター設定はどうあるべきかと考えた時、「スマートに生きる」は今のところ自分に一番フィットするな、と思ってます。
    モダンの次にはポストモダンが来るように、ハリウッドがインド映画の「スラムドッグミリオネア」をすっごく評価したように、
    これからは「しぶとく生きる」方がトレンドかもしれないのだけど。変化の中に身を置く舞台設定はすでにできてるので、自分のキャラ設定を少しずつ成長させたいと思ってます。(^^)

  4. 04

    Posted by TZK 2009年5月31日 22:23

    hanaokaさん>>

    とてもうれしいコメントをありがとうございました。
    どこかで自分の仕事を意識して見ていてくれていると思うと、やっぱりハードルは下げられねーや!と励みになります!

    hanaokaさんもパキシルを飲んでたんですね。
    僕のまわりにはけっこうパキシル常用のパッキーさんがいます。
    みんな、なにかをカタチにしていく力を持っている人たちです。
    組織的なプレッシャーばかりでなく、自分で自分を追い込んでしまうクセがある自分なので、今回の経験から、自分のカラダに耳を傾けることの大切さを学びました。
    人間、経験ですね。そして、メンタル面でのコントロールは、ひとりでは限度があって、まわりの人にずいぶん助けられてることが分かったのがポイントアップだったかもです!

    運動は地味な作業。そのとおりですね。
    とくに筋トレとかコアトレーニングとか。ウォーキングとかも。
    でもカラダを定期的に動かすことで生まれるリズムというか、細胞の活性化は、クセになります。必要ですよね!
    しばらくカラダを動かさないでいると、汗が匂うようになりますから!やめられません!

    お互い、しぶとく、しかも自分に快適に、生きていきましょう!
    またお越しください(^^)

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