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もうすぐクリスマス

2011年12月18日 Creatorsトーク

手作りリース

※このリースは、妻のお母さんが手作りした、お皿の上に置くリースです。画像合成はしてません(笑)


来週の今日はもう「クリスマス」。
今年は「もう、クリスマス!」という時間経過の早さを、いつも通りの日常の延長と、3月11日以降の世の中でもクリスマスがやって来るんだ!という驚きとともに、感慨深く街のイルミネーションを眺めています。

新聞には少し前から、アルマーニ、エルメス、ティファニーなどのブランドが、大きな面積でカラー広告を次々と打ってます。このようなメガブランドの広告は、ファッション雑誌に掲載されているのと同様、イメージ写真にロゴだけ、というシンプルなもの。新聞広告に今どれほどの影響力があるかという議論はありますが、シンプルなビジュアルとロゴだけの大きな広告を連続して目にするインパクトはあります。大切な人には、私たちのような高級ブランドのプレゼントを贈れ!という暗黙のプレッシャー(笑)ネットで、1円でも安いものを検索して買うユーザーとは違う、価値を送るという行為を新聞紙上で垣間見ました。

モデルを使った広告写真は、丁寧に画像処理したデジタル・ビジュアライゼーションがほとんどですよね。
アルマーニの、EXILEマキダイさんがめがねをかけ、ジャケットの前をマオカラーのように閉じ、雨の中ショーウィンドウの光に照らされているという写真。アルマーニのジャケットを雨に濡れてもいい状態にしていることや、肌荒れひとつない顔、めがねにはレンズの存在がないという不自然なシーンながら、それが「憧れのシチュエーション」としてイメージ化されていることのマジックがここにはあります。高級なものでバシッと決めた、画になる凄み、とでも言いましょうか。
合成された写真によって、イメージに近いシーンは作れます。
でも写真が持つ「力」を信じている者にとって、1回のシャッターで切り取られた現実のサプライズ感は、なによりも説得力を感じます。

クリスマスは、作り込まれたイメージで、非現実感が似合うシーズン。
そしてお正月の年賀状は、身近な人と人との想いの交換の場。
どちらにしても、画像処理されずに完成された写真を、もっともっとと願う今日この頃です。

2012年を上昇気流にのせた年にするため、今年をしっかり締めくくりたいです。


written by TZK:アイデアビューロー・Webチームのアートディレクター。

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