レスリー・キー写真展|身ひとつでシンプルに[レビュー]
(2010-05-06) by Team


ゴールデンウィークが終わって、平日となりました。
連休前は、まだ薄ら寒い日が続いていたなんて、信じられない夏日です。

連休中に見た、表参道ヒルズで5/7まで開催しているレスリー・キー写真展「SUPER TOKYO」が、とても印象に残ったので書き残しておきます。
この写真展は、東京で活躍する俳優・アーティスト・会社経営者など著名人のヌード姿を撮影したモノクロ写真700点に、ポップなペイントとハローキティーをあしらった作品を集めたもの。
ヌード写真にキティ?言葉にしてしまうと、その食べ合わせはどうなの?って感じてしまいますが、機会があればぜひ実際に作品をご覧になってください。
とにかく写真の被写体となっている人が、すっごくニュートラルでハッピーに写っているんです。エロティックなものをアピールするのではなく、生まれたままの姿、服を着ていない生身の姿で、自分らしさを醸し出している。あんな人や、こんな人まで!
ポップなペイントと晴れやかな表情が、共生しつつ個人として生きている存在感を見せてくれています。

こんなニュートラルな表情を引き出せるのは、レスリー・キー氏の人柄(もちろん才能)なのかもしれません。会場に来ていたレスリー氏にサインをお願いして、少し言葉を交わすことができたのですが、人に警戒心を与えない不思議なオーラを持った人でした。穏やかとも違う、温かいエネルギッシュさ、を感じました。

ところで、写真に写っている人のカラダ。
アスリート、ダンサー、モデル、俳優さんは、鍛えられた筋肉でキレイなカラダをしているのは了解しちゃうのですが、カラダを使う職業でない人たちも、すごくキレイなカラダしているんです。ちゃんと鍛えてる。
ここに写っている人たちが「当たり前の体型」なのだとしたら、自分のカラダなんとかせんと!と妙なモチベーションが生まれます!(笑)
とくに今日みたいな夏日で、薄着の季節到来を実感してしまうと!

そんなこんなで思ったことがあります。
人って、身を飾ったり、モノを揃えたりしてみても、とどのつまり〈本体〉が魅力的であるべきなんだと。
ここ数年、大きな公園ばかりでなく街の中でも走っている人をたくさん見かけるし、自転車を移動手段にしている人はかなり増えています。
いろんな道具を持ち歩かなくても、iPhoneなどのスマートフォンに、いくつものアプリを入れて持ち歩いていれば、一通り目的は果たせてしまいます。
どんどんシンプルに。身一つでどこにでも行けるような環境に世の中が向かっていっている気がします。いやノートパソコンができた時点からそう言われてはきましたが、iPhoneを手にしてから、かなり実感を覚えた感覚です。
今後は書類や雑誌などかさばる紙ものは、iPadだけ持っていれば、すべて用が足りてしまうようになるかもだし。もっと身の回りがこざっぱりしていくかもしれません。

ということでこれから欲しいものを考える時、[カラダ+なにか1つ持つ]のだとしたら、なにが必要?
を考えていくといいのかな、と思いました。
キティ、ではないと思うけど(笑)


レスリー・キー写真展
表参道ヒルズ 本館B3F スペース オー 入場無料
5月7日(金)まで 

会場で販売されている写真集等の収益の一部は、
国連人口基金が実施する「お母さんの命を守るキャンペーン」に寄付されます。


レスリー・キー公式サイト:LeslieKeeSuper


 

written by TZK:アイデアビューロー・Webチームのアートディレクター。

Keywords: LESLIE KEE

Tags: 写真展


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