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CEATEC JAPANに行ってきました

2009年10月 7日 MONO & KOTO

幕張メッセでやってる、最先端IT・エレクトロニクス総合機器展「CEATEC JAPAN 2009」に行ってきましたよ。平日でもすごい人の数でした。専門業種のBtoB的展示会とは違うんですねぇ(笑)

幕張メッセのホール1〜8をフルに使った規模で、大きくエコ技術系/モバイル機器系/ホームエレクトロニクス系に分かれています。ちゃんと見て回ろうとしたら5〜6時間はかかるでしょうか。

日産の「EPORO」

写真は、ニュースなどで取材映像がヘビーローテーションされた日産ブースの「EPORO」ちゃん。
ペンギン好き、カモ好きな僕にとっては、女子のように「かわいーかわいー」と心の中で連呼してしまいました。
これは、魚群のルールを模して、車同士がぶつからないよう自己判断するセンサーを、わかりやすく形にしたもの。
魚群の形態を模した動きといえば、映画「バットマン・リターンズ」(1985年)で、コウモリの群れをCGで表現するのに、個々のコウモリに動きをつけるのではなく、コウモリのパーティクルに群れの行動ルールを適用させたという話を聞きました。映画のための3DCGでのシミュレーションが、25年近く経って、現実に応用されるのかぁって感慨深いです。

「東京モーターショー」直前に、ここに出してくる日産さん。車への興味が薄い層であっても、日産の技術提案をアピールするちょうどいい舞台ですよね。たぶんモーターショーは、エコだらけでしょうからね。


モバイル系で、企画に盛り込めるような新しいネタはないかなーと思っていたのですが、ありませんでした(笑)
モバイル系の大きな方向性は、動画に向かってる、ということは分かりました。
ドコモブースの「友達レーダー」「投げメール」なんかは、iPhoneだったらすぐに...ってものだったし。
長屋のように並んだ小さなブースの人とちょっとお話したのですが、ケータイのアプリ開発は、3キャリア対応となると、同じ内容のアプリを3種類作るのも同然で、みんな疲労困憊らしいです。どんなにがんばっても、日本独自の仕様だから、グローバルに儲けを期待できないし。だから、iPhoneのAPP、ANDROIDに意識が向くのです、と。そりゃそうですよね。

モバイル系で心惹かれたのは、KDDIブースの「iida」コーナー。プロダクトデザインの美しさは、ストレートに心を動かされます。


たくさんの人を集めて、ブースや展示物に力入っていたのは、ホーム・エレクトロニクス・ブロック。同じ映像を扱っていても、やはりケータイとはクオリティと迫力が違います。

東芝「CELL REGZA」は、とんでもなく画面が精細でした。スーパーコンピューターを動かすプロセッサでテレビを動かす、という製品。画像補整技術と描画パワーを生み出すCELLは、64bit制御用プロセッサと7個の演算用プロセッサから成り立っているそうです。

ceatec09_3.jpg

そしてPanasonicとSONYは、3Dへと向かっていました。フルハイビジョン画面で、専用メガネをかけてみる3D映像。博覧会用映像や一部のシネコン等で導入されている3D映画用のソースを、ご家庭でも、というわけ。
3DCGアニメーションやゲームだと「ああ、なるほどなー」と思うんだけど、実写だと不思議な感覚です。遠近感が強調されすぎている感じがするのです。
Panasonicでやっていた石川遼選手のゴルフプレー映像では、ゴルフコースという背景の上に、石川選手の人形が乗っかってるような印象でした。デモンストレーション用に遠近感を強調した映像だからなのでしょうか。肉眼での空間認識を改めて考えてしまいました。
たぶん、奥行きの中でどこに焦点をあわせるかは、人間の意識の問題なんでしょうね。ピントをあわせるように表現された客観的な3D映像の焦点を、ぼくの脳は処理に困ったのかも。

同じくPanasonicブースでは、ジェームズ・キャメロン監督最新作「アバター」の予告編をFULL HD 3Dで観るコーナーがありました(回ごとに整理券がでています)
この「アバター」での遠近感は、割と肉眼に近いものでした。これからの映像は、遠近感の設計も必要になりますね。
個人的には、テレビくらいは肉眼でみていたいので、3D映像は可能性であっても、映画館で体験できればいいや、という感じでした。
それより2Dでも、現在のHD映像より高精度の2K4K映像が生み出すリアルさが、ぐっときちゃいました!
まさにその場に居合わせているよう、という形容そのものです。こんなクオリティの映像が、ご家庭で観られる日が来ちゃうのでしょうか。

ceatec09_5.jpgPanasonicブースにこっそり展示されていた、FULL HD3D用カメラ(二眼)。双眼鏡がカメラの先についているみたいです。意外とコンパクトでした。


そんなホーム・エレクトロニクスのブロックで、ブースは大きくないのに人を集めていたYAMAHAとSekai Cameraのコーナー。
歌声合成技術VOCALOIDで歌う女の子ロボットが、ニュースやネットで取り上げられていたからでしょうか。楽器や初音ミクをやってる人は、ここがマスト・ブースなんでしょうね。
Piano Lifelogサーバー上の演奏データを、セカイカメラのエアタグにしてみせたり、女の子ロボットに歌ってほしい曲のリクエストをエアタグで投げたり、いろいろ面白いことをしてましたよ。
モバイル系ブロックの展示よりも、ずっと未来感がありました。

ceatec09_4.jpg


曲がる有機ELディスプレイ 最後にちょっと気になったのがこれ。SONYブースで参考出品されていた、「曲がる有機ELディスプレイ」の端末。こんなソフトな板状のもので、表示から操作までを映し出してしまうのか?と思うと、文庫本はみなこれに入れてよ、って気持ちになりますよね。

「CEATEC JAPAN」は、幕張メッセで10/10(土)まで。最終日は無料。金曜まででも、WEBから事前登録すれば無料で入れます。>>http://www.ceatec.com/2009/ja/visitor/admission.html

コメント

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  1. 01

    Posted by NOBI 2009年10月 8日 14:56

    この手の最先端技術展はスゴイですね。技術立国日本は健在なのかっ!

    投げメールは先日テレビでやっているところを見ました。
    なんですかね最先端なんだけどちょっとアナログ、的な(笑
    ちょっと手間がかかるのがいいんですかね(^^;

  2. 02

    Posted by TZK 2009年10月 8日 20:03

    NOBI>>

    「投げメール」は、結局「送信」ボタンを押すかわりに
    ケータイを投げる動作をする、という段階でした。
    「友達レーダー」と組み合わせると、「待ち合わせ」や「鬼ごっこ」などの使い方が楽しめる、というもの。
    でもそういうレベルだと、iPhoneアプリの方が世界中から
    いろんなものがリリースされてますからねー。

    どこか、アナログな部分(フィジカルな部分)をステップの中に取りこむのが、流行なんですねー、たぶん。
    というのが

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